still human
2021-Project, Device
カメラとHMDによって目の位置を別の体の部位へと移動させる装置。
肉体の任意の場所にカメラを装着し、その映像をヘッドマウントディスプレイを通してみることで、目を肉体の異なる場所へと移動する。
そこから立ち上がる肉体は、これまでこの社会で埋め込まれてきた振る舞いを解体し、「正常なる人間」から軽やかに逃走することを試みる。いわば、“still human” とは、「生まれ直し」の実践である。受精卵から原腸陥入が起こり、身体の前後背腹が決定し、胎児として生まれて二足歩行を学習し、社会規範を内面化していく単線的なプロセスを「やり直す」ことで、あり得たかもしれない肉体の可能態を現実化し、実感する。
その実感とは、全く新たな環世界が飛び込んできて、全く新たな刺激に翻弄されるという悦びを味わうことだ。
そして、生まれ直した肉体たちが不都合に直面することで、我々を取り巻く都市環境は「頭に目がついた人間たち」が構築した文明として相対化される。












